【ゴジラ】
リダクティット・テキスト
消えた神々の歴史(Part1)

Review
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モンスター・バース百科


 みなさんは、リダクティット・テキストをご存じだろうか。

 「リダクティット」とは、英語で「削除された」という意味の言葉だ。鑑賞中に気づいた方もいると思うが、実は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンディングロールには、「削除された」テキストが存在する。

 以前、恐怖電影通信社では、エンディングロールで目まぐるしく移りゆくニュース記事の解読を行った。このニュース記事はそれぞれプロデューサーやキャスト名とともに表示されるが、その上下に、ほんの一瞬で白く塗りつぶされてしまう文字列が含まれている。これこそ「削除された」テキスト=リダクティット・テキストなのである。

この一瞬にして白く塗りつぶされてしまう部分。

 ドハティ監督は、twitterでこのリダクティット・テキストに注意を払ってほしいと発言している。これらの隠されたテキストは決して意味のない文字の羅列ではなく、物語を語っているというのだ。


 今回は海外のサイトを参考に、全文とその邦訳を2回に分けて読んでいこう。

 エンドクレジットのニュース記事についてまだ読んでいない人は、併せてそちらもご覧になると、モンスターバースの太古と現代を貫く神話の世界を深く理解できるだろう。


エンディング・クレジットのニュース記事一覧はこちら。



Part.1

地下空洞は先史時代の全ての文明を滅ぼした。

“THE HOLLOW EARTH RUINS PREDATE ALL KNOWN HUMAN CIVILIZATIONS”

…は古代人たちの巨獣への崇拝を示している。

“…SHOW ANCIENT HUMANS WORSHIPPED TITANS”

…と共生関係を形成していた。

“FORMING SYMBIOTIC RELATIONSHIPS WITH SOME…”

他の…は巨獣たちの恵に預かり、その骨と皮で家を建てた。

“OTHERS…SCAVENGED FALLEN TITANS FOOD, BUILDING STRUCTURES FROM BONES AND HIDES”

巨大な角を笛に用い、巨獣の鳴き声を模した。

“MASSIVE HORNS…WERE CREATED TO REPLICATE THEIR CALLS”

…はその生物を、神、古き者、またドラゴンと呼ぶこともあった。

“…CALLED SOME OF THE CREATURES GODS, THE OLD ONES, OR DRAGONS”

どの文明も…自分たちの祀る巨獣を畏れ崇めた。

“EVERY CULTURE INCLUDING…WORSHIPPED THEIR OWN TITAN”

部族は、凶悪な生物から身を守るため、“情け深い”巨獣の巣の近くに住居を構えた。

“TRIBES BUILT HOMES NEAR ‘BENEVOLENT’ TITAN NESTS TO PROTECT…AGAINST MORE HOSTILE CREATURES”

資料には…がそれらの生物とテレパシーによるコミュニケーションをとっていた可能性を示唆するものさえある。

“EVIDENCE SHOWS…MAY HAVE EVEN DEVELOPED TELEPATHIC COMMUNICATION WITH THE CREATURES”

…は次第にそれをコントロールし、 戦に利用するようになった。

“…ATTEMPTED TO CONTROL THEM, TO USE THEM FOR WAR”

巨獣の中には、…と人間の支配に抵抗するものもいた。

“SOME TITANS REBELLED AGAINST…AND THEIR HUMAN MASTERS”

大変動は…進歩した文明を消滅に追いやった。

“A MASSIVE CATACLYSM…DOOMED THIS ADVANCED CIVILIZATION”

…は人間と怪獣の間に戦を引き起こした。

“…CAUSED A WAR BETWEEN MAN AND MONSTER”

…と他の生存者は地球全土で繁栄し、居住地を拡大した。

“…AND OTHER SURVIVORS PROSPERED ACROSS THE GLOBE, FORMING COLONIES”

時間が経つにつれ、口承の伝統と…でさえ古代の文化に関する記憶を保存することはできなくなった。

“AS TIME PASSED, EVEN ORAL TRADITION AND…WERE UNABLE TO PRESERVE MUCH KNOWLEDGE OF THESE ANCIENT CULTURES”

エジプト、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、そして南アメリカで、これらの居住地の証拠が見つかっている。

“…FOUND EVIDENCE OF THESE COLONIES IN EGYPT, NORTH AMERICA, EUROPE, ASIA, AND SOUTH AMERICA”

 ここまでの内容を整理すると、おおよそ以下の通りになるだろう。

 先史時代、地下空洞には優れた文明が存在し、巨獣たちと共存し生きていた。巨獣の食事のおこぼれに預かったり、その死骸を資源として用いていたのだ。巨獣には人間に友好的なものとそうでない者がおり、人間は友好的な巨獣に身を寄せることで自らを守っていた。

 また、人間の中にはテレパシーを用いて巨獣とコミュニケーションをとる能力を発達させた者もいた。これはおそらく小美人ことを指すのだろう。モンスターバースでは、今後チェン博士がその役割を担うことになりそうだ。

 その後、巨獣は戦に利用されるようになった。それにより、巨獣の中には人間と争たちとうものもあらわれるようになり、人間-巨獣間の戦へとつながった。

 人間の生き残りは地球上に散っていったが、先史時代の記憶は少しずつ薄れて行ってしまったのだった…。

 このような解釈が成り立つが、「…」の部分に入る言葉によってはより多様な解釈が成り立つ。「…」が人間と区別されており、戦を引き起こしたりテレパシーを使える存在としてえがかれていることを考慮すると、もしかすると第三の存在が介在しているのかもしれない。X成人星人などが連想されるが、次回作へのトリガーなのだろうか。


 いかがだろう。モンスターバースの壮大な世界観が見えてきたように思う。世界各地の神話が、実は現実だった。そのダイナミックな現実の再構成が、モンスターバースのロマンといえるだろう。


Part.2はこちら


参照:Godzilla: King Of The Redacted Credits



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