モンスター・バース百科
M.U.T.O.(巨大未確認陸上生命体)
概要
MUTOは、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場する巨獣(タイタン)。カタカナ表記はムートー。
なお、本項は子どもと見られる3体の個体について記述する。 親と見られる個体(MUTO Prime )については別項に掲載予定。
- 種名 : 先史寄生体(タイタヌス・ジシンムシ[Titanus Jinshin-mushi]の近種)
- 分布:フィリピン
- 性別:雄および雌
- 続柄:タイタヌス・ジシンムシの子孫
ゴジラと同時代に繁栄していたとされ、ゴジラの仲間を殺しその放射能を含む死骸に卵を産み付けることで生存していた。
名前の由来
Massive Unidentified Terrestrial Organism(巨大未確認陸上生命体)の頭文字を取った略称。
グラフィックノベル『ゴジラ:アウェイクニング<覚醒>』では、“MUTO”はまだ名前のついていない巨獣にモナークが与える仮名であり、この種の固有名ではないことが説明されている。ゴジラもシノムラも、固有名を与えられる前はMUTOと呼ばれていた。
また『キングコング スカルアイランドの巨神』では、モナークの調査員ウィリアム・ランダが組織の目的を「巨大未確認陸上生命体(MUTO)を捕まえること」としているが、これは巨獣一般を指している。
デザイン
MUTOは灰色で、体の形はガメラに登場するギャオスに類似。目は赤く発光し、三角の顎には鋭い牙が並んでいる。
メスのMUTOは二組の前脚と、一組の小さな前脚、後ろ足を持ち、体はオスに比べかなり大きい。オスも体の構造はほとんど同じであるが、前脚の一組が飛べるように羽上になっている点が異なる。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で登場する個体は外見が異なり、背部が部分的にとげとげしている。足の配置などはメスに似ているが、この個体の性別は特定するのが難しい。
起源
MUTOはゴジラと同じ時代、環境下で繁栄した、古代の寄生生物である。ゴジラ同様、放射能を餌とする。しかし、海底に住み地球の発する自然の放射能が主な摂取源であるゴジラに比べ、MUTOは核弾頭や原子力発電所といった人造物へも積極的に近寄り、放射能を摂取する。
これらのMUTOは、祖先種である「タイタヌス・ジシンムシ」、別名MUTO Primeの子孫であると考えられている。
タイタヌス・ジシンムシは寄生性の巨獣で、古代人には「ダゴン」、そしてモナークでは「5146Adam」として知られるゴジラの祖先種を宿主とした。宿主の胃に卵を産み付けると、卵は血中のヘモグロビンから放出される放射能を摂取し大きくなる。宿主が死亡した後、卵はそのまま死骸の中で育ち続ける。
MUTO Primeが卵を産み付けたダゴンの個体は、死骸となったのちはフィリピンの地下洞窟に埋もれ、人目に触れることはなかった。しかし1999年に採掘会社がダゴンの死骸を発掘し、その刺激によるものかは不明だがオスの個体が孵化。放射能を求め、幼体の状態で日本のジャンジラへと向かった。この時メスの個体はオスが成熟するまで休眠状態を続けた。
能力
エコーロケーション
音波の反響によりコミュニケーションを行ったり、放射能の豊富な場所やお互いの場所を感知することができる。
電磁パルス
オスのMUTOは爪から電磁パルスを放つことができ、それにより半径5マイルに渡り電子機器の使用を妨害することができる。一方メスのMUTOは、自分の周囲に電磁パルス・フィールドを張り巡らせ、半球状に電子機器の使用を妨害する。
小説版によると、電磁パルス放出能力は自己防衛機制と関係があり、ゴジラ種の巨獣が放つ原子力光線(atomic breath)を止めるためのものだとされている。
繁殖
メスのMUTOは交尾により産卵ができる。子孫が付加してすぐに放射能にありつけるよう、何百もの卵を放射能を発する物体の近くに産み付ける。2014年のモナークによる死後のMUTOの解析では、腹部に大量の未授精の卵が発見されており、もしも繁殖が成功していたら大災害となっていたことが予想された。
「ゴジラ(2014)」
数百万年前にゴジラの死骸に産み付けられた卵のうち、二つがフィリピンの地下で生き延びており、1999年に発掘された。そのうち雄の個体は日本のジャンジラ原子炉で放射能を吸収を始め、休眠に入る。2014年、オスの個体が目覚めると、メスの個体がアメリカ・ネバダ州の核廃棄物処理場に出現。2体はサンフランシスコで合流した後、営巣を始めた。しかしゴジラが現れ2体を殺害、陸軍が巣を破壊したことで、繁殖はまぬがれた。
「ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ」
編集中
小説版
編集中
トリビア
- 無機質なデザインに関してギャレス監督は『機動戦士ガンダム』をから着想を得たとしている。
- 『クローバーフィールド』のクローバーに外見が似ていると言われる。
- 『パシフィック・リム アップライジング』のとあるシーンに、ガメラやクローバーとともに、ムートーの頭部がカメオ出演している。
参照:
MUTO – Wikizilla
MUTO – Gojipedia