モンスター・バース百科
スキュラ(英:シラ)
概要
スキュラは、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場する巨獣(タイタン)。
- 種名:タイタヌス・スキュラ
- 分布:セドナ / アリゾナ州(アメリカ)
- 性別:雌
- 続柄:タイフーンの娘
名前の由来
スキュラは、ギリシャ神話に登場する海獣の名前である。モナークの推測では、この蜘蛛のようなモンスターが海から来たと考えたギリシア人たちがスキュラと名付けたとしている。
オデュッセイアに語られるスキュラは、 下半身は魚で、その腹からは6頭の犬の頭が生えた海の怪物として描かれた。 また、元は人間の女性であったとされ、以下のような神話が残っている。
シチリア島のスキュラは大層美人で、いつも多くの男に言い寄られて困っていた。ある時、スキュラが水浴びをしているところに、グラウコスという男神が通りかかり、その美貌に深く恋してしまう。しかしスキュラの心をいとめることはできず、呪術師のキルケ―を訪ね相談する。ところが今度はキルケ―がグラウコスに惚れてしまい、嫉妬からスキュラに呪いをかけた。突然6匹の凶暴な犬に襲われた彼女は逃げようとしたが、気づくと犬たちは体の一部となっていた。そして足の代わりに魚の尾がついていた。醜い自分の姿を嘆き、性格は凶暴に変り果て、シチリアの海で恐れられるようになった。
また、ノコギリガザミという蟹は学名がスキュラであり、その足が類似していることからここにも関連性があるのでないかと考えられる。
デザイン
イカのような胴体に6本の毛に覆われた長い脚を持つ、蜘蛛に似た姿の巨獣。それぞれの足が2つの関節を持ち、先端にカギ爪を持っている。非常に脚力が強く、硬い岩をやすやすと引き裂いてしまう。また第一関節からはトゲが生えている。
丸い頭部はイカのような多数の触手がぶらさがっており、クトゥルフ神話のクリーチャーを連想させる。 蜘蛛とは異なり目は二つしかない。解剖学的にみると、蜘蛛というよりはイカに近く、水中での生活も可能であると考えられる。
起源
モナークによりアリゾナ砂漠の石油採掘場近くで発見され、その周囲に第67前哨基地が建設、監視下に置かれた。それ以前の起源については不明である。
能力
脚
巨大で長い足とその先についたカギ爪で、軽々とビル群を破壊する。
水陸両生
体内のイカに似た構造を持つため、スキュラは陸上・水中共に生息し、狩りをすることが可能である。
「ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ」
ギドラに応じ、他の巨獣と同様に覚醒した。砂漠地帯の油田から目覚め、他の巨獣のように人口密集地へ行き、暴走を始めた。主にフラッグスタッフ(ローウェル天文台のある、アリゾナの要衝)を中心に建造物を破壊した。
時が来ると、ベヒーモスやスキュラ、MUTOと共にボストンへ向かった。移動速度が遅いためギドラの加勢には間に合わず、ラドンに続き新たな王の前にひれ伏した。
その後のニュースで、人間たちから逃げ湖に姿を消したと報道されている。レポートによると、スキュラは南極の氷が解けるスピードを下げ海面レベルを安定させることで、環境に良い影響を与えている。
小説版
映画版と際立って異なる点はない。
トリビア
- 第55前哨基地で監視されており、1955の『ゴジラの逆襲』との関連性が指摘されている。
- 蜘蛛のような脚を持つことから、クモンガと間違われることが多い。
参照:
scylla – Wikizilla
scylla – Gojipedia